「パソコンの起動が重い…」「何個かソフトを起動しただけでフリーズする…」「メモリ増設したけどあんまり…」など、せっかくカスタマイズしてもあまり効果を感じられない方は何気に多いです。
この場合、実は見当違いのカスタマイズをされている場合もあります。
今回は「新しいパソコンを購入する時の大まかな選び方」や、「PCをカスタマイズする際の優先順位」などについて書きますので、PC購入を検討されている方や、何からカスタマイズすれば良いのかわからない方は参考にしてみて下さい。
※本記事は私の独断と偏見と空腹と眠気を元に書いています。あらかじめご了承ください。なお、現在Mac環境がないのでWindows10限定の内容になっております。
Contents
新しいPCを購入する時のポイント
まずは「新しいPCを購入する時」に何をポイントに選べば良いかを見ていきます。
私がパソコンを購入する時にまず見るポイントは、大きく分けて「CPU」、「メモリ」、「HDD」の3つです。※OSはWindows10とします。
なので、例えば家電量販店などでパソコンを買う時は「CPUはcore i5、メモリは8GB、HDDは1TBも必要ないし、せっかくだから最初からHDDをSSDに変えられるPCで探そう」といった感じでイメージしながら探します。
実際は他にも「映像出力端子の種類や数」、「USBポートの数や、バージョン」、「各種ドライブの有無」、「ボックスの拡張性」etc…と、言い出したらキリがありません。
その中でもまずはこれだけは見よう!というのが「CPU」、「メモリ」、「HDD」の3つです。
CPU
まずはこれですね☆
Windows10のPCを購入しても、自分の使用環境以下のしょぼいCPUだと話になりません。
CPUに関しては、基本的にHDDやメモリなどのように簡単に増設したり出来ません。
その為、購入時にしっかりと自分に合ったCPUを選ばなればなりません。
執筆時点で「現実的に選ぶ範囲のCPUの種類(バージョン)」を大きく分けると、「core i3」、「core i5」、「core i7」、くらいかなと思います。
もっと下位の「Celeron」などもありますが、私は個人的におすすめしません。
むしろ、これからPCを購入されるのであれば「core i5」以上で検討すべきだと考えます。
普通にネットくらいしか使わないというのであれば「core i3」で十分なのですが、これから何年も使っていく上で、いざ何かをしたくなった時にCPUを交換するのは現実的ではないからです。
以下に簡単なCPUのオススメタイプの目安を書きますので参考にしてみてください。
[ CPUおすすめタイプ ]
[core i3]
「パソコンはネットブラウジング位しかしない」、「たまにExcelやWordを使うがいくつもファイルを開いたりはしない」という方はこちらで十分です。
[core i5]
Excelなどのソフトを多重開きする方や画像編集ソフトなど処理が大きいソフトを使う方におすすめ。基本的にあまりメインで処理の重いソフトを使わない方はこちらで十分です。
[core i7]
デザイナーさんなど、高機能な処理ソフトを使う方や動画の編集などをされる方、今後CPUが原因のストレスを感じたくない方はcore i7です。
注意事項
上記はデスクトップPC用のCPUの説明です。
実はノートパソコンとデスクトップパソコンのCPUは、同じ名前でもスペックは違います。
ものすごくわかりやすく言うと、ノートパソコンのCPU「core i7」は、デスクトップパソコンのCPU「core i5」同じ位です。
※初心者さん用に、ものすごくわかりやすく説明してますのであくまでイメージとしてご理解ください。
備考
CPUには「世代」というものがあります。例えば「第6世代」や「第7世代」などです。
当然この世代は新しいものの方がスペックは高く、高性能になっていくのですが、個人的な正直な感想を言うと「体感で強く感じるほど、そこまで変化はありません。」(もちろん個人的な意見です)
ただ、「core i5」と「core i7」は全くの別物といった印象です。
なので、購入しようとしているPCが新しい世代だったらラッキーと思う程度で、この「世代」を追うくらいならその分の費用をメモリに回した方が良いかなと思います。
PCが重いという方のボトルネックになっているのがCPUの場合、なかなか修正が効かないので長く使うことを考えたらやはり「core i5以上」を選ばれる方が良いでしょう。
メモリ
「PCが重い」という原因のほとんどはメモリの増設で解決されてます。
ただ、昔と違って今は十分なメモリを搭載したPCが多く販売されてます。
現実的に考えて最低でも4GBは積みたいところで、他にも「8GB」「16GB」といった種類があります。
メモリに関してはPCが対応していれば増設も簡単なので、以下を参考にご自分に合ったメモリを選び、メモリが足りないと思ったら増設する事もできます。
ちなみに私は元々メモリ16GBのPCに16GBのメモリを増設してるので32GBです。こういった感じでメモリの増設に関しては後からでもある程度は対応出来ます。
※PCがメモリの増設に対応していなかったり、空きスロットが無い場合は増設も出来ませんので購入前に確認するようにしましょう。
[ メモリおすすめタイプ ]
[メモリ 4GB]
正直な話、これから先の事を考えると4GB以下のメモリだと不安です。CPUで「core i3」を選ぶ方はメモリは4GBで問題ないかと思います。ただ、やはり後ほどメモリの増設をされる方は多いです。
[メモリ 8GB]
これくらいのメモリがあればかなり安心して使い続けられます。少し前まではデザイナーさんなどでもメモリは8GBという方は多かったですが、やはり何個も重いソフトを同時に開いて作業される方だと結構あっさりメモリ使用率は埋まってしまいます。
ただ、そこまででもないという方はやはりメモリは8GBあれば十分安心して使えます。
[メモリ 16GB]
デザイナーさんなど、高機能な処理ソフトを多用される方はメモリは16GBがおすすめです。
私はちょっともっさりするだけでストレスを感じるタイプなので16GBにさらに16GBのメモリを追加してますが、結構なハードユーザーでも16GBあればそこまでストレスなく十分快適に使えます。
備考
メモリは同じ容量でも2枚に分けることによって性能を上げるデュアルチャネルという方法があります。
難しい話は別の記事で紹介しようかと思いますが、簡単に説明すると「8GBのメモリ1枚よりも4GBのメモリ2枚の方が処理が早い」ということです。
なのでメモリを「8GB増設したい場合は4GBのメモリを2枚」、「16GB増設したい場合は8GBのメモリを2枚」入れる方が良いということです。
ただ、確実に性能は上がるとは言え、デュアルチャネルにしたからといってシングルチャネルと比べてそこまで劇的に変化するかというと、正直微妙なところではあります。
また、PCの空きスロットによっても入れられるメモリの数や容量は決まっているので、まずはお使いのPCを確認してみてください。
PCの「サクサク感」や「もっさり感」は、本当に人ぞれぞれ感覚が違うので、これと言った答えが無いのが現実ですが、私のように「ストレスを感じやすいせっかちな人」は16GBのメモリ、そうでも無い方は8GBで十分だと思います。
メモリの使用率を調べる方法
自分が今どれ位のメモリを使っているのか確認するには
——————————
Ctrl+Shift+Esc
もしくは
Ctrl+Alt+Delete
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で「タスクマネージャー」を開き、「メモリ」の項目を確認してください。
このメモリの使用率が常に80%を超えているようであればメモリの増設を検討した方が良いかもしれません。
逆に、このメモリ使用率が50~60%位でメモリの増設をしてもそこまで体感で早くなったと感じられないかもしれません。
HDD(SSD)
まず、結論から言うと最初からHDDをSSDに出来るのであれば絶対にSSDにするべきです。
様々なカスタマイズで多種多様な快適を手に入れる事が出来ますが、その中でもSSDが一番強力に快適感を得られる最強ツールです。
一昔前(数年前)までは、SSDは高価な上に容量が小さく寿命も短く、一般的なユーザーが導入するのには敷居が高かったのですが、ここ数年の飛躍的な技術の進歩により一般ユーザーでもSSDは格段に導入しやすくなりました。
これから新しいPCを購入される方も、既にお使いのPCも、私はSSDの導入を一番におすすめします。
メモリの増設のように一部分のスペックを上げるのではなく、PCの起動から作業中の挙動など、根本的に変わるというイメージがぴったりの激変っぷりなので個人的には一番重要なポイントです。
HDDの容量
HDDの容量に関しては現在家電量販店などで販売されているPCだと500GB位のものが多い印象です。
実際500GBもあればよほど動画を保存したりしない限り基本的にはそんなに使いません。(人によります)
私は仕事上かなりの画像データや、数は多くありませんが動画も扱います。
HDDは購入した時に付いていたHDDが1TB(実質920GBくらい)だったのでそのまま使っていましたが、執筆時点でも200GB位しか使ってません。
なので自宅のPCは500GBのSSDに換装してます。
動画などを多く扱う方は1TBを選ばれるのも良いかもしれませんが、過去の動画などはクラウドに保存する事で容量の圧迫は解消出来たりもするので、個人的には500GBもあれば十分かなと思います。
ポイントまとめ
私がPC購入時に見るメインポイントは、「CPU」「メモリ」「HDD」の3つで、それぞれをまとめると以下のようになります。
[ CPUおすすめタイプ ]
[core i3]
「パソコンはネットブラウジング位しかしない」、「たまにExcelやWordを使うがいくつもファイルを開いたりはしない」という方はこちらで十分です。
[core i5]
Excelなどのソフトを多重開きする方や画像編集ソフトなど処理が大きいソフトを使う方におすすめ。基本的にあまりメインで処理の重いソフトを使わない方はこちらで十分です。
[core i7]
デザイナーさんなど、高機能な処理ソフトを使う方や動画の編集などをされる方、今後CPUが原因のストレスを感じたくない方はcore i7です。
[ メモリおすすめタイプ ]
[メモリ 4GB]
正直な話、これから先の事を考えると4GB以下のメモリだと不安です。CPUで「core i3」を選ぶ方はメモリは4GBで問題ないかと思います。ただ、やはり後ほどメモリの増設をされる方は多いです。
[メモリ 8GB]
これくらいのメモリがあればかなり安心して使い続けられます。少し前まではデザイナーさんなどでもメモリは8GBという方は多かったですが、やはり何個も重いソフトを同時に開いて作業される方だと結構あっさりメモリ使用率は埋まってしまいます。
ただ、そこまででもないという方はやはりメモリは8GBあれば十分安心して使えます。
[メモリ 16GB]
デザイナーさんなど、高機能な処理ソフトを多用される方はメモリは16GBがおすすめです。
私はちょっともっさりするだけでストレスを感じるタイプなので16GBにさらに16GBのメモリを追加してますが、結構なハードユーザーでも16GBあればそこまでストレスなく十分快適に使えます。
[ HDDの目安 ]
[容量 500GB以下]
一般的に使う場合正直500GBあれば十分です。個人的には1TBのHDDよりも、ちょっと頑張って500GBのSSDを入れたほうが断然快適に使えると思います。
[容量 1TB以上]
相当な容量です。ただ、YouTuberの方など、多数の動画をHDDに保存しておきたい方は1TB以上のHDDを検討されるのも良いと思います。
人によって本当に感じ方は様々なので、上記を参考にご自身にあったPCを探してみて下さい☆
PCカスタマイズの優先順位(体感順位)
前項まではそれぞれの選ぶポイントに付いて説明しましたが、ここからは「PCを快適な環境にする時の優先順位」についてになります。
ただし、皆さんの環境によって優先順位は変わってしまうのでそれぞれポイントも説明していきます。
優先度No.1 「SSD」
とにかくPCをサクサク快適にしたいなら「SSD」の導入でしょう。
「メモリが振り切ってる」場合は別として、基本的にもっさりしているのはHDDが原因というのがほとんどです。
原因というか、HDD自体がそもそも遅いんです。
私の場合、SSDを使ってからはHDDのPCで作業するのが非常にストレスになってる位です。
SSDに関しては「おすすめのSSD」や「SSDの換装(交換)方法」を以下の記事で詳しく書いてますのでご覧ください。



優先度No.2 「メモリ」
メモリに関してもかなり重要です。
SSDと違いメモリは比較的安価で導入出来るので、とりあえず現状のもっさり感を解消されたい場合はメモリの増設がおすすめです。
ただし、前述したようにメモリの使用率が50~60%位、もしくはそれ以下の場合はメモリの増設をしたところでそこまで体感は出来ないでしょう。
目安としては、メモリの使用率が常に70~80%を超えていて、頻繁に90%以上になるような状態だと、メモリの増設ではっきりと変化を感じられると思います。
優先度No.3 「CPU」
これはPC購入時に何を選ぶかによりますが、CPUを交換するくらいなら新しいPCを購入したほうが良いと思います。
それくらいPC購入時のCPU選びは重要という事で、個人的には最低でも「core i5」以上のPCを選ばれた方が良いと思います。
優先度No.4 「マウス」
これもかなり重要です。マウスは純正の物を使われている方が多いのですが、オプションボタンがあるか無いかだけでも作業効率はかなり変わってきます。
マウスも拘ればキリがありませんが、「オプションボタンが付いてるか」、「横スクロールが出来るか」、「スクロール時のカチカチ感の有無」、「クリック感」が主に重要視される傾向にあります。
以下は私が自宅でも会社でも使っているマウスですが、上記条件クリア+Bluetoothで使えるマウスです。また、ホイールボタンを押すだけで「スクロール時のカチカチ感をスルスルに切り替え可能」な超おすすめマウスです。
マウスの購入を検討されている方は是非試して欲しいマウスです。
新しいバージョンも出ているようです。
新しいバージョンも出ているようで、私の使っているマウスも当時よりもかなり価格が低くなっていますが、正直これくらいのマウスで十分だと思います。
結構な数のマウスで失敗した経験があるので、逆にこれ以下のマウスは正直使う気になれないというのが本音です。
優先度No.5 「キーボード」
ライターやブロガーの方はもちろん、普段からパソコンを使う方なら是非体感してほしいのがキーボードです。
一昔前なら「キーボードを買うなんてちょっと…」なんて思われたかもしれませんが、今は誰もがパソコンを日常的に使う時代です。
PC環境を快適・効率的にして仕事や作業を効率的にこなす事は、もはや私の中では当たり前のことです。
以下は長年色々なキーボードを実際に使って来た中で、私が今も使い続けているおすすめキーボードをまとめた記事です。

優先度No.6 「モニター」
モニターに関しては「大きければ大きいほど良い」というものでもありません。テレビと同じように、その人の環境に応じた最適な大きさがあります。
ただ、小さすぎるのは画面の表示領域が狭くなるのでおすすめしません。個人的には23インチ以上のものを選ばれた方が良いと思います。
また、極端に大きいモニターを購入するなら、個人的にその半分の大きさのモニターを2台購入してデュアルモニターにした方が良いです。
1枚の大きなモニターよりも費用が抑えられる事も多く、デュアルモニターにする事で効率的にモニターを使う事も出来ます。
私も以前は「視野領域の大きさは正義!」なんて言って52インチのモニターを使っていたのですが、場所は取るわ移動出来ないわ、さらにはPC用にとノングレアにしたのもあって「動画やビデオなどを見るにもやはり映像はTV用のモニターの方が断然綺麗」という最悪の状況になりました。
そうなると、もはや52インチの大画面モニターは邪魔な存在になってきてしまい、結局30インチ前後のモニターでデュアルモニターにしました。
実際にデュアルモニターにしてみて、「デュアルモニターを使ったらシングルモニターは使いにくくてもう戻れない!」という方々の意見に心底納得しました。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、おすすめのモニターについては以下の記事をご覧ください。

優先度No.7 「モニターアーム」
モニターを自分好みのものにしたら、次はモニターアームです。
先述したデュアルモニターは非常に便利で効率的なんですが、モニター1台でもデスクの場所を取るのに、モニターが2台になるとその分デスクのスペースを圧迫します。
特にデザイナーさんなどのように「ペンタブを使う方」にとっては結構致命的な問題です。
かなり大きなデスクを使っている方であればそれほど致命的な問題ではないのかもしれませんが、オフィスのデスクなど大半の方がそれほど大きなデスクを使っているわけではありません。
限られた狭いデスクをどう使うか、デザイナーさん達の間で「ペンタブの置き場所」についてよく話題になるほど「多くの方が抱えてる小さな悩み」です。
この問題を一気に解消してくれるのが「モニターアーム」です。
当然私も自宅や職場でモニターアームを使っていますが、もうすこぶる快適です。
見た目はちょっとガンダムっぽくなりますが、今まで占領されていたモニターの台座部分がまるごと活用出来るようになったので、デスクのスペースが広々、ペンタブも余裕で置けるようになりました。
SSDなどといった内部的なスペック向上を目的としたものと比べると、優先度は低いかもしれませんが、デスクのスペースで困っている方にとっては相当嬉しいアイテムです。
デュアルモニターやトリプルモニターの方はもちろん、シングルモニターの方も同じく恩恵を受けられます。
私の場合、自宅ではリビングにもPCを2台置いていて、テレビの前の大きなテーブルの両端にそれぞれシングルアームを取り付けてます。
この状態で「テレビを見る時はモニターをクルッと回して外に寄せて」、「パソコンで作業する時は中央に寄せて」使っています。
普通に考えて、リビングのテーブルにモニターを2台置いたら邪魔で仕方ないと思いますが、モニターアームを使えばほとんどスペースは取りませんし、軸があるのでモニターの位置をクルクル簡単に移動する事が出来ます。
これも使った人にしか良さは伝わりにくいかもしれませんが、一度使うとやめられなくなります。
モニターアーム(シングル用とデュアル用)については以下の記事をご覧ください。

まとめ
今回は「新しくPCを購入する時のポイント」と「快適なPC環境を構築する時の優先順位」についてまとめました。
人によってはこの優先順位は変わって来るのかもしれませんので、ご自身で優先順位がわかっている方はそちらを優先してください☆
「パソコンの事はよくわからない」という方や、現状の環境に対して「何をして良いかわからない」といった方の参考になれば幸いです。
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2023年10月なのに、職場配備のPCのストレージがHDDで地獄のような遅さです。