以前「Firefoxが57で大変身!大型アップデートで「ツリー型タブ」も生まれ変わったぞー!!」という記事でFirefoxのバージョン57について書きましたが、記事公開当時はまだBeta版でした。
そして、ついに正式版がリリースされ、さらに名前も「Firefox Quantum」となりました。
今回は、今までChromeにシェアを奪われていたFirefoxが大変身を遂げた「バージョン57」について紹介です。
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バージョン57の特別な名前
過去Firefoxは今回のようにバージョンに対して名前を付けるということはされてこなかったと思います。というかあったのかもしれませんが全くもって印象がありません。
それだけ今回のバージョン57に対する思いが強いのだと感じますし、実際にBeta版から使っていますが過去のFirefoxとは「もはや別物」といえる程爆速サクサクになりました。
2016年にQuantumシリーズがいくつか登場しましたが、今回のFirefox Quantumはその集大成ともいえるでしょう。
「Photon」による新しいUI
使ってみれば一目瞭然ですが、Firefox Quantumは今までのものと比べUI(ユーザーインターフェース)がガラッと変更されました。
ユーザーの利便性に長けたデザイン、頻繁に使う機能やアイコンを集約、さらにサイドバーをアイコンワンクリックで表示・非表示を切り替えたり…などなど非常に操作しやすくなってます。
また、Firefoxユーザーならそのほとんどが入れているであろう「ツリー型タブ」もすでにバージョン57に対応しており、このサイドバーのメニューの中から選択出来るようになりました。
ツリー型タブは、以前までは「上部にあったタブをそのままサイドに移動する」というイメージでしたが、今回のバージョン57からは「タブをサイドバーにも表示する」というイメージがわかりやすいと思います。
なので画面上部に通常のタブ、サイドバーにもツリー型のタブがあるという状態になります。
基本的にUIの変更というのは慣れるまでに時間がかかるものですが、今回の「Photon」による新しいUIはFirefoxユーザーにとって慣れやすいと思います。
単純に「大きなUIの変更」というよりは、かなり変更されてるが「シンプルかつ利便性の向上」といった印象です。
マルチプロセスで爆速に
前回の記事で書きましたが、Firefox Quantum(バージョン57)からはシングルプロセスからマルチプロセスに変わりました。
これによりそれぞれのタブを独立したプロセスで処理するようになったので今までとは比べ物にならない程爆速になりました。
執筆現在私がメインブラウザとして使っているのはKinzaですが、大きな理由のひとつにこのマルチプロセスがあります。
Chromiumのエンジンを使っていてマルチプロセス、そしてツリー型タブがデフォルトで使える、GoogleアカウントでChromeと連携出来るというメリットでKinzaを使っていましたが、今回のFirefox Quantumの登場は元Firefoxユーザーからすると非常に魅力です。
もう「Firefoxは遅い」という時代は終わりになるのかもしれませんね☆
注意点
Firefox Quantum(バージョン57)では、思いっきり生まれ変わったかわりに相当数のアドオンが使えなくなってます。
なので人によってはかなり痛手になることは想像に難くないでしょう。しかしツリー型タブのように既に対応済みのアドオンもありますので、実際にFirefox Quantum(バージョン57)を使われる前に確認しておく事をおすすめします。
また、代替えアドオンというかFirefox Quantum(バージョン57)に対応した新アドオンも既にありますし、これから続々とFirefox Quantum(バージョン57)に対応した新アドオンは登場するでしょう。
Firefox Quantum(バージョン57)対応済みアドオン
私は可能な限りアドオンは必要最低限にするようにしているのであまり多くは入れてませんが、執筆現在で私が入れているプラグインの中からいくつかFirefox Quantum(バージョン57)に対応した新アドオンを紹介します。
「New Tab Override」
「新しいタブ」を任意のURLに設定出来るアドオンです。
「QuickDrag WE」
元「QuickDrag」というアドオンで、今回から「QuickDrag WE」という名前に変更された模様。
選択したテキストをドラッグするだけで新しいタブで検索したり、URLをドラッグして新しいタブで開いたり、画像をドラッグで保存したりと非常に便利なアドオンです。かなりおすすめです。
「Stylus」
「代わりのアドオンを探す」から新しい「Stylus」をインストール出来ます。
Firefoxのデザインを変更出来る超有名アドオンです。ちょっと上級者向け。
「User-Agent Switcher」
「代わりのアドオンを探す」から新しい「User-Agent Switcher」をインストール出来ます。
FirefoxのUAを変更してスマホやタブレットなどのデバイスで擬似的にアクセス出来るアドオンで、デザイナーさんなどは必須のアドオンです。
他にも便利なアドオンは数多くありますが、私が最低限これだけは欲しいと思っている上記アドオンは既に新しいアドオンとして生まれ変わって問題なく使えてます。
Firefoxユーザーの方はアドオンに対してかなりこだわりがある方が多い傾向があるので、今使っているアドオンをまず確認してからFirefox Quantum(バージョン57)をインストールすると良いでしょう。
Firefox Quantum(バージョン57)のダウンロード
Firefox Quantum(バージョン57)は以下からダウンロード出来ます。

ダウンロードページは執筆現在まだBeta版と表示されていますが、ダウンロードして「ヘルプ」 > 「Firefoxについて」を確認するか、「ツール」 > 「オプション」 > 「一般」の中にある「Firefoxの更新」の項目にある「ソフトウェアの更新を確認」から問題なくバージョン57が使えます。
まとめ
今回はまさに生まれ変わった「Firefox Quantum」(バージョン57)の紹介でした。
これまでChromeにシェアを追い越されて苦労してきたFirefoxですが、実際に相当爆速になったうえにシンプルで使いやすいブラウザへと見事に変身を遂げたので、これを気に一気にまたシェアを復活出来ると良いですね☆
注意点の項目でも書きましたが、まだ出来たてほやほやのFirefox Quantumはアドオンが未対応のものが多いので使う前に確認しておく事をおすすめします。
本記事の他にも過去記事でFirefoxのバージョン57や新しいツリー型タブについて書いていますので合わせて読まれると良いでしょう。

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